
会長挨拶・開催概要

学会長 江口 光徳
(宇治徳洲会病院)
この度、令和7年度日臨技近畿支部医学検査学会(第64回)を京都府臨床検査技師会担当のもと、2025年11月22日(土)~23日(祝)の2日間、国立京都国際会館において開催する運びとなりました。 担当府県を代表いたしましてご挨拶を申し上げます。
今回も第66回日本臨床検査医学会近畿支部総会、第44回日本衛生検査所協会近畿支部学術研究発表会と同時開催となります。
3団体共同セッションとしてR-CPCも行う予定にしています。 企画といたしましてはその他にも特別講演2演題、教育講演やシンポジウム等の学術特別企画、学生・若手技師による特別企画、そして賛助会員のご協力によるランチョンセミナー等色々な企画を予定しています。
学会の開催時期は紅葉の季節になっております。 本学会で色々と学んでいただき、京都の紅葉もお楽しみいただけたらと思います。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。

会長 長尾 美紀
(京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学教授)
(京都大学医学部附属病院 検査部・感染制御部 部長)
この度、第66回日本臨床検査医学会 近畿支部総会を2025年11月22日(土)に国立京都国際会館にて開催することとなりました。 運営側を代表して一言、御挨拶をさせていただきます。
臨床検査医学は、すでに医療全般において各種臨床検査の研究、治療に大きく貢献しておりますが、まだまだその潜在力を大きくいかせる将来性を秘めた領域です。 このたびの会では、教育講演(鉄代謝と周産期医療)、日本専門医機構 専門医共通講習(医療倫理、地域医療)、3学会合同RCPC、一般演題と、臨床検査専門医のみならず幅広い領域の先生方のニーズにあうようなプログラム構成といたしました。
本会を通じ、皆様方とともに臨床検査の将来性を考え検討するための有意義な学術集会とさせていただく所存です。
本会は、第64回日臨技近畿支部医学検査学会、第44回日本衛生検査所協会近畿支部学術研究発表会との合同学会となります。 本学会でさまざまな学びを深めるとともに、秋の京都もお楽しみいただけたらと思います。 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

学会長 米谷 昌志
(一般社団法人日本衛生検査所協会近畿支部)
第44回日本衛生検査所協会近畿支部学術研究発表会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
本年度も、日臨技近畿支部医学検査学会(第64回)ならびに日本臨床検査医学会近畿支部総会(第66回)との同時開催の形式で開催出来ます事、大変ありがたく感謝しております。
臨床検査に関連する会員が、一同に会し行われる意義について、深く感銘いたします。
近年の臨床検査はAIや機械学習を活用した自動化技術が急速に進展しています。 また、ゲノム解析技術の進歩により、遺伝子検査や個別化医療の基盤となる次世代シーケンシングが広く導入されています。 これにより、疾患の早期発見が期待されております。
臨床検査は医療の一部に過ぎないかもしれません。 しかし、予防・診断・治療に欠くことのできない諸検査を迅速で精度の高い標準化された付加価値のあるデータ提供により、医療界への貢献の使命をもって邁進しております。
今回、日本衛生検査所協会近畿支部では、11月22日(土)に一般演題発表会を開催する予定です。 何卒多くの皆様のご参加いただけますよう宜しくお願いいたします。
最後に、企画運営等にご協力いただいた関係各位様にお礼と皆様にとって本学会が有意義な学会になることを祈念してご挨拶とさせていただきます。

(一般社団法人日本臨床衛生検査技師会)
平素より、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会(以下、日臨技と略す)の活動に対し、ご理解、ご協力をいただき心より感謝申し上げます。
本学会が、一般社団法人京都府臨床検査技師会の江口 光徳会長の下で、メインテーマ「Next challenge ~変動する時代への適応と深化~」として 開催されますことを会員の皆様とともにお喜び申し上げます。
学会は、我々臨床検査技師の根幹である「検査データの品質保証」に向けた取り組みの一つであり、 日々進歩する検査技術に対し卒後教育の一環として、医療機関などで活躍する先生方の「技術・知識」の研鑽の場でもあります。 近隣で働く先輩方、同僚、後輩たちと日々抱える課題について情報共有するコミュニティーの場として活用いただきたいと思います。
さて、我々を取り巻く医療環境は一層厳しさを増し、2024年度診療報酬改定後も、医業収益は改善されておらず、 多くの医療機関で悪化したという調査結果が示されています。医療収益は微増にとどまる一方、物価高騰、賃金上昇が経営を圧迫し、 それ以上の経費増で赤字経営に陥っています。医師会をはじめとする職能団体、日本病院団体協議会を中心に社会保障予算編成の基本的な考え方である 「高齢化の伸びの範囲にとどめる」という目安対応を廃止し、物価高騰、賃金上昇に応じて適切に対応する新たな仕組みづくりの導入を訴え 緊急行動が展開され、我々職能団体も賛同し活動に参加しております。
このような中、我々臨床検査技師は「医師の働き方改革」をトリガーとして進められている 「タスク・シフト/シェア」を前向きにとらえ、自施設の実情に合わせて、技術革新、デジタル技術の導入に積極的に取り組み、限られた人財で、 「いかに検査室の生産性を上げるか」を目指した「臨床検査DX」への取り組みが必要であり、業務の効率化による人員確保に努め、 臨床検査技師が必要とされる場所で、医療スタッフから「信頼してタスクシェアできる臨床検査技師」の育成に向けた 「キャリア支援」に日臨技として取り組んでまいります。
本学会は京都府技師会により、時世にあった特色ある企画と円滑な学会準備が進められ、 会員の皆様への最新の情報提供、会員の皆様方の研究成果を発表する場として、ぜひ活用されることを期待しております。
最後に、本学会の盛況を記念するとともに、運営に当たりご尽力いただきました 江口 光徳学会長、園田 真之実行委員長をはじめ、京都府臨床検査技師会の皆様に心より感謝申し上げます。

(一般社団法人日本臨床衛生検査技師会)
平成7年11月22日(土)~23日(日)、国立京都国際会館において 「Next Challenge~変動する時代への適応と深化~」をメインテーマに 江口光徳学会長のもと一般社団法人京都府臨床検査技師会担当で開催されます。 今回も例年通り日本臨床検査医学会近畿支部、日本衛生検査所協会近畿支部と同時開催となります。
臨床検査は現代医療における診断にとって必要不可欠なものであり その結果データの品質保証のために徹底した内部・外部精度管理に取り組み、 絶えず最新医療の知識や技術の習得に努力する先輩諸氏をはじめすべての会員の皆様の努力の上に 臨床検査の現在の地位が築き上げられ検体採取や施設での精度管理責任者などの法改正につながったと思います。
そしてテーマにあるNext Challengeについては現在から未来に繋がる方向性を見つけ その方向に進んでいけるかどうかです。 現在の社会環境は今後想定されている人口減少、生産人口の減少・少子高齢化、その結果GDPの減少に対応するため、 医療費抑制政策と医療従事者の労働環境改善という相反する目的を達成するために毎回診療報酬改定が行われていますが 多くの医療施設ではそれにもかかわらず材料費高騰等により赤字経営施設が増加しているのが現状です。 一方2026年度の診療報酬改定の中の中医協で臨床検査技師の病棟業務への参画が医療費の抑制に貢献できるということが 厚生労働省から指摘されました。 タスクシフト/シエアによる医療環境の変化への適応の一つの結果であり、今後は検査室を出て病棟を始め いろいろな分野に進出し業務の拡大を図ることが重要である。 新型コロナウイルス感染症での臨床検査技師による検体採取やワクチン接種などサブテーマの 「適応」の一つの表現であると考えます。 そしてこの成果がさらなる「適応」の範囲を広げることを期待します。
「深化」に関してはすでにchat GPTを検査データ解析や画像診断に導入する施設も現れ、 政府の医療Dxの推進による電子カルテの整備やマイナ診察券の活用のための検査データの統一など、 我々を取り巻く医療環境の変化や技術、知識の進化に対応する必要があり日臨技と情報を密に共有しながら 深化・前進することが重要です。
最後になりますが、学会運営にご尽力いただいた江口光徳学会長、 園田真之実行委員長をはじめ企画運営に携われる実行委員会の皆様や京都府臨床検査技師会の実務委員の皆様、 賛助会員、関係各位の皆様のご支援に深く感謝申し上げるとともに 学会に参加された会員の方々にとって有意義な集会となることを祈念いたします。
開催担当:一般社団法人 京都府臨床検査技師会
E-mail:64thkinki@kamt.jp
第44回 日本衛生検査所協会近畿支部学術研究発表会