最近話題のChatGPT。そろそろ使わなければ時代に遅れてしまうと思いつつ、なかなか手をつけられずにいた。
そんな折、京都府臨床検査技師会のエッセイ作成の依頼が舞い込んだ。「これは良い機会だ」と思い立ち、ChatGPTの実力を試してみることに。
画面を開き、「京都府臨床検査技師会のエッセイを桜をテーマにして、400字くらいで作成して」と入力すると、わずか数秒でエッセイが完成した。
「桜に映る時代の変遷」
京都の春は、昔も今も桜とともにやってきます。平安の世、貴族たちは桜を愛でながら和歌を詠み、移ろう季節に人生を重ねました。それから千年あまり、私たちは検査機器の前で数値を見つめ、目に見えぬ病と向き合っています。
かつては経験と勘が頼りだった医療も、今やAIや自動分析機が支え、スピードと正確さを求められる時代に。けれど、どれだけ時代が進んでも、検査の先に「人」がいることは変わりません。
桜が変わらぬ美しさで咲くように、私たち臨床検査技師も、技術の進歩とともに歩みながら、人の命に寄り添う心を大切にしていきたい。時代は変われど、心に咲く桜の価値は変わらないのです。
子供のころに想像していたよりも、時代ははるかに進み、今ではさまざまなことが驚くほど簡単にできるようになった。ただ、ChatGPTが書いたエッセイにもあるように、時代が変わっても変わらない価値が確かに存在する。たとえば、ChatGPTに頼めば満開の桜の画像を数秒で見ることができるが、やはり、自分の足で道を歩き、目の前に咲く桜を眺めたときの感動にはかなわない。
どれだけ便利な時代になっても、変わらぬ美しさや、人の心に響く瞬間を大切にしていきたい。そんな「古き良きもの」を忘れずに、これからも歩んでいきたいと思う。

【ChatGPT作の桜】

【自分の目で見る桜】