令和6年度を迎えて
今年度の定時総会に於きまして役員改選が行われ、令和6年、7年度新役員が承認されました。定時総会に引き続き開催された臨時理事会において今期につきましても会長を拝命いたしましたので、新役員を代表しまして就任のご挨拶を申し上げます。
今期は1名の理事が退任となり、新たな理事4名を迎えます。顔ぶれも新たに総勢24名の新体制での船出となります。前期より会長を2年務めてきましたが、まだまだ色々なことを把握できていないため、副会長、理事と共に協力しながら会務に取り組んでいく所存です。
昨年度初め頃までは新型コロナウイルス感染症拡大という難局に直面し運営等は大変でありましたが、今年度は色々と事業展開をしていきたいと思います。学術事業では研修会や講習会などの開催予定回数がコロナ禍以前ほどに増えた計画となります。また、府民、市民の皆様へ向けた活動として検査と健康展や子宮頸がん啓発活動などを、積極的に行ってまいります。2019年から施行された「働き方改革関連法」に関して、医師への適応も2024年4月より開始されました。これに伴いタスクシフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会を本年度も継続して開催し、臨床の場で臨床検査技師が行える行為が広がることで活躍できる技師を増やしていきたいと考えています。
精度管理事業では本年度も京都府医師会と連携を取り行います、京都府内での臨床検査の精度保障のためにも各施設参加いただきたいと思います。また、毎年2月23日は京都医学検査学会の日と定め、若い技師たちを中心とした学会運営と発表の場にしていきます。
来年度には日臨技近畿支部医学検査学会を京都府主催で国立京都国際会館にて行うことが決まっています。今年度より少しずつ準備を行い良い学会にしたいと考えています。会員の皆様におかれましては本年度の研修会、講習会にも積極的に参加いただき、知識、技術を上げ、ぜひ近畿支部医学検査学会では一般演題などにも積極的に発表頂ければと思います。
現在は各職種がチームとして患者の診療にあたる時代です。医療DXの推進や将来的に労働人口の減少が予想されていますが、行政関連や京都府内の医療系団体の皆様及び、近畿圏の各地臨技の皆様ともつながりを強化し、ともに協力しながら今後の医療や臨床検査技師の役割を皆で考えていきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申しあげます。
令和6年6月 吉日
一般社団法人京都臨床検査技師会
会長 江口 光徳