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2021年5月25日(火)

臨床検査技師法等に関する法律の改正について

都道府県技師会長 各位

 日臨技会長の宮島喜文です。日頃、本会の活動にご協力・ご支援を賜りまして誠にありがとうございます。

 一昨日(令和3年5月21日)12時4分参議院本会議において、「良質かつ適切な医療を効率的に提供する「体制の確保の推進を図るための医療法等の一部を改正する法律案」の中に盛り込まれている臨床検査技師等に関する法律の一部改正が、審議され成立いたしました。採決にあたり、立憲民主党・共産党から反対意見が出されましたが、自由民主党・公明党など賛成多数で可決されました。私も当然、賛成の起立しました。国会議員としてその場で参画できたことに改めて皆様に感謝申し上げます。また、同時に今後もタスクシフトを推進を図る趣旨の付帯意見も入れて貰いました。

これにより、3年かけて、取り組んでまいりましたタスクシフト・シェアの関する臨床検査技師の8業務拡大が大きく前進し、実現が目の前に見えてきました。この間を振り返ってみると、主務官庁である厚生労働省医政局の事務方、検討委員会でご支援いただいた臨床検査医の方々や先駆的な取り組みをしている臨床検査技師の皆様に厚く感謝申し上げるところです。また、日臨技内においては、横地副会長など常勤役員、渉外法規関係の丸田副会長・益田執行理事をはじめ検討委員、篠崎事務局長をを始め事務局の方々のご尽力により、ここまで辿り着けました。とりわけ、厚生労働省医政局に研修生として派遣している板橋事務員の働きによるものも大きかったと感じています。本当にありがとうございました。よく頑張っていただけたものと感慨深いものがあります。

さて、次は既資格者の厚生労働省の指定講習会を着実に実行し、医療機関において、医師時間外勤務時間縮減計画を進める中で、法改正された8業務とともに、そして現行法で可能なものや今後、厚生労働省から発出される従来グレーゾーンと考えられていた業務などを医師・看護師からのタスクシフトして、臨床検査技師が担うことが目標となります。

各都道府県議会会長の皆様には、今から50年前の衛生検査技師から臨床検査技師になった以来の歴史的な大転換期に今日があり、そこに私たちが現役であり社会に認められることを誇り思い、そして臨床検査技師の未来は着実に拓かれているとのことを一人でも多くの会員の皆様にお伝えいただきたくお願い申します。

これからも、「日臨技を新生させ、未来を拓く」との下、事業展開を図って参りますのでご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

令和3年5月23日
代表理事会長 宮島喜文